カイロプラクティックとは?

カイロプラクティックって、なに?

カイロプラクティックは、
1895年米国人のダニエル・ディヴィット・パーマー氏により創始され、世界各地で発展してきた120年の歴史ある徒手医学です。
その特徴は、薬物や手術を一切行わない自然で安全な手技療法にあります。
カイロプラクティックの語源は、ギリシャ語による造語で、カイロは『手』、プラクティックとは『技』を意味します。

 

 

 ある日、パーマー氏が耳の聞こえにくい黒人男性の背骨を調べたところ、
背骨のある部位に異様な関節の隆起を見つけました。

 

それを手技により矯正したところ、長年聞こえにくかった聴覚が回復したといわれています。
もしも、この出来事がなかったならば、現在のカイロプラクティック医学は存在していなかったかも知れません。以来、背骨と神経の関係や病気との関係が研究されるようになりました。

 

 

その後、パーマー氏の息子であるBJパーマーにより、より医学的な教育環境も整えられ、以降多くの先達の努力と研究により、国際的な基準となる医科系大学の専門教育が行われるようになりました。

 

ある時期のアメリカでは医師会の反発もあり、医師免許を取得した者だけが、カイロプラクティックを行っていた時代もあります。
現在は、アメリカはもちろんのこと、欧州や豪州、その他の国々においても認められ、今なお世界規模で広がりつつある徒手医学療法です。

 

カイロプラクティックは、WHO(世界保健機構)にも登録されています。

 

※カイロプラクティックは、患部を「押し続けたり・揉み解したり・叩いたり」することはありません。また患部に対して力任せによる無理な矯正も行いません。

カイロプラクティックの目的

カイロプラクティックの目的は、
誰しも生まれながらに持っている自然治癒力を正常に発揮させることにあります。

 

「神経系機能の異常 → 背骨の歪み → 矯正 →神経系機能の向上」

 

巷では、カイロプラクティック治療法は、背骨や骨盤などの骨格関節をボキボキする療法と思われているようですが、それは大きな間違いです。

 

骨格の矯正は手段であって、目的ではありません。

 

神経の働きが何かの要因によって過剰又は不足状態になると、背骨に歪みが生じ、その歪みはさらに神経系に異常を来たします。

 

この“何かの要因”が大切で、日常生活に於けるあらゆる刺激が含まれます。この刺激のパターンによって、体のあらゆる部位に緊張が生じ、筋肉の不均衡により背骨が歪み始めます。

 

例えば、職場で仕事量はさほど無いのに、対人関係によって物凄く疲労を感じたりします。またとても苦手な相手には無意識に身構えたり、ギクシャク感じることがあります。
精神的に疲れただけなのに、なぜか肩や首が痛かったり、腰に違和感を感じたりします。
また庭の雑草を刈るために、地面にしゃがみ込み、辛い草刈りを何時間も継続します。背骨は丸く後湾し、背筋は伸ばされて、膝は強く曲げられた姿勢です。神経系は、ダメージを感受して痛みや違和感を発生させます。姿勢を元に戻して楽な体勢を促すのです。

 

「神経系機能の異常 → 背骨の歪み → 矯正 →神経系機能の向上」

 

一昔前のカイロプラクティックは、
「背骨の歪み(ズレ)があれば、その部位の神経系機能に異常が生じる。従って、骨格の歪みを矯正して神経系の働きを正常に戻すこと」と、考えてきた部分もあります。
つまり、カイロプラクター側に「神経系機能の回復と骨格矯正」の本来の意味合いが薄れて、骨格矯正のみが一人歩きしてしまい誤解が生じる結果を招いていたのです。

 

結果的に骨格矯正によって早期回復していた原因は、矯正によって神経系への効果的な刺激が加えられていたのです。そのことにより、神経系の機能が回復し、治癒力が最大限に発揮されます。

 

「矯正」といえば、力任せに骨格を動かすと思われがちですが、矯正により神経の異常を起こしている背骨付近の感覚受容器に有効な刺激が与えられ、その結果、症状が回復していたのです。つまり、「矯正=神経系への回復信号」でなければならないということです。
その証拠にアクティベーター器具によるパチンパチンという軽い刺激を与える治療でたくさんの効果をあげています。

手技による骨格矯正は本当に危ないのか?

ちなみに骨格関節の矯正は危ないという表現をしている人やサイト表記があるようですが、ご存知ですか?
カイロプラクティックは本当に危険なのでしょうか?

 

どのような状態が危険なのか?を考えてみましょう!
1.力任せで強引な矯正
2.不必要な部位への矯正
3.未熟な施術者の矯正
4.単に骨をポキポキ鳴らす矯正
5.一日講習会や短期セミナーでの学習者
6.見よう見真似で行う施術者
7.検査無き矯正

 

 

カイロプラクターとして十分な教育を受けていない、いわゆる1日セミナーや数日間の短期講習などで学んだ未熟な施術家によって行われる矯正は危険極まりないと言えるでしょう。

 

逆に教育を受け、熟練したカイロプラクターは、トラブルの原因となっている箇所のみの矯正を最小限の力で達成させることができます。
訴訟大国と呼ばれるアメリカでも、カイロプラクティックは市民権を得ており、ホームドクターとして地域の健康社会作りに貢献しています。

 

もしカイロプラクティックが本当に危険な手技療法であれば、国として認めることはあり得ませんし、市民が受診することは無いでしょう。

 

アメリカで創始されたカイロプラクティックは、WHOにも登録され、世界約40ヵ国で法制化されて保険の適応対象となりつつあると同時に、未来に向けてカイロプラクティックを取り入れようとしている国も多数あります。

 

熟練した術者による矯正は、安全で気持ちよいものです。

 

このことをしっかりと理解して、安心できる治療院や施術者を選んで欲しいと願うばかりです。

 

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